♪プロローグ♪








今までになかったこの気持ちは・・・・・いったい何なのだろう?




胸が・・・・・熱くなる・・・・・ あいつを見ると・・・・・あいつを意識すると。




これは・・・・・この気持ちは、『恋』・・・・・なのだろうか?




もしも、これが恋なのなら、伝えるしかない!?




うんん。 伝えたい!







―――――『あなたが好きです』―――――






と―――――。




でも、あいつにあたしの気持ち伝わるだろうか?




あいつは全てが完璧だから・・・・・あたしなんかが・・・・・釣り合うというのだろうか?




恋する乙女は、強くなれるって言うけれど・・・・・誰かを好きになると、奇麗になれると言うけれど・・・・・。




それは、ホ・ン・ト?あたしは、強くなれるの?奇麗に、なれる?






嗚呼、あたしに魔法が使えたらどんなにいいだろう・・・・・。




あいつの心の中を見透かせたら、どんなに・・・・・どんなにいいだろう。




あいつがあたしのことを思ってくれているのなら、あたしを・・・・・あたしを好いてくれているのなら。





言える・・・・・勇気をもって言えるよ。




あなたへ――――。






好きですその一言だけでも言いたい。





・・・・・・・・あたしに魔法が使えたら・・・・・。




あたしに・・・・・あたしに魔法が使えたら・・・・・。





願い事はただ一つ、 『あいつの心を見透かしたい!』いつも・・・・・思う言葉。





『あたしに魔法が使えたら』いつも・・・・・。





いつもいつも限りなく深い、遠い、遠い闇の世界に・・・・・夜空の星を見ながら願う・・・・・。






―――――――「あたしに魔法が使えたら・・・・・」―――――――






何気なく・・・・・呟いたその言葉。





その言葉に、耳を傾ける星はいたのだろうか?






――――――。






いた・・・・・、 その声に耳を傾ける星が・・・・・。




あたしは気付かなかった、そう・・・・・。





(あたしに魔法が使えたら)と――――――――唱えてから・・・・・すぐに綺麗な黄金の流れ星が流れていた。





あたしは気付きもしないあたしの運命を変える、始まりの・・・・・流れ星だった。





あたしの・・・・・願いを叶えてくれる、流れ星だった・・・・・のに。